
貯めよう貯めようと思っていても、お金って貯まっていきませんよね。
貯めようとしているのに貯まらないあなたは、貯蓄の方法を間違っているのかもしれません。
今回の話を始める前に断っておきます。
お金を貯める方法は、銀行預金に株式投資や投資信託などの資産運用、保険を利用した方法などがありますが、「この方法が一番です。」とは言えません。
それぞれの方法には、メリットとデメリットがあり、各自のライフスタイルよって先的な方法が異なるからです。
ただし、お金を貯めることに重点を置いた場合、保険はあまり良い方法とは言えません。
そこで今回、保険でお金を貯める方法があまりおすすめできない理由をお話しさせていただきます。
もくじ
そもそも保険でお金を貯められるの?
保険でお金を貯めると言ってもピンと来ない方も多いと思いますので、まずは「保険でお金を貯めるとはどういうことか」から説明します。
保険には大きく分けて、掛け捨て型の保険と貯蓄型の保険の2つがあります。
掛け捨て型の保険とは、保険料を支払っている間に保険金の支払事由が発生しなかった場合には保険金を受け取ることができないタイプの保険のことです。
例えば保険期間が60歳までの死亡保険の場合、60歳を過ぎても元気に生きていた場合には死亡保険金を受け取ることができません。
支払った保険料を捨ててしまうことになるので「掛け捨て型」と言います。
一方、貯蓄型の保険とは、保険期間が一生涯続くタイプの終身保険や、保険金の支払事由が発生しなかった場合でも契約期間の満了時または解約時に満期保険金や解約返戻金としてお金を受け取ることができるタイプの保険のことです。
例えば、終身型の死亡保険であれば、人は必ず亡くなるので、いつかは保険金が支払われることになります。
このように何らかの形で支払った保険料が戻ってくるので「貯蓄型」と言います。
保険でお金を貯めるとは、後者の貯蓄型の保険を利用することです。
以上の説明だけなら、貯蓄型は必ずお金を受け取ることができて、支払った保険料が無駄にならずに済む非常にお得な保険のように思えるますよね。
これを利用してお金を貯めるのは効率的ではない理由とは。
貯蓄型の保険のデメリット
貯蓄型の保険をおすすめできない理由は3つあります。
デメリット1 保険料が高額である
貯蓄型の保険は保険料が高額になります。
掛け捨て型の保険の場合は支払事由が発生しなければ保険金を支払う必要はありませんが、必ず何らかの支払いが発生する貯蓄型の保険はその支払いに備えて、掛け捨て型の保険よりも多額の資金を準備しておく必要があります。
その資金の出所は言うまでもなく保険契約者が支払う保険料です。
多額の資金を準備するには多額のお金を集める必要があるので、貯蓄型の保険の保険料は必然的に高額になります。
高額な保険料は保険契約者にとっては、家計を圧迫する要因にもなりかねません。
将来の保険金受け取りのために今の生活が苦しくなるということになっては本末転倒です。
デメリット2 元本割れのリスクがある
貯蓄型の保険は解約する場合でも解約返戻金というお金を受け取ることができます。
しかし、早期に解約する場合には支払った保険料よりも解約返戻金の方が少ない元本割れを起こすことや、商品によっては解約返戻金がゼロというようなことが起こる可能性もあります。
例えば、しばらくはお金を使う必要がないから貯蓄型の保険にお金を回していたけど、急にお金が必要になって保険を解約することになって、解約返戻金が元本割れとなった場合、「こんなことなら最初から保険の契約なんかしなければ良かった」と後悔することになるかもしれません。
そのようなことがないように契約をする前に保険以外の選択肢もしっかりと検討をする必要があります。
デメリット3 もっと大きなリターンを得る方法がある
保険による保障を得ながらお金を貯めることができるというのは確かに魅力的ですが、お金を貯めることを目的とするのであれば、貯蓄型の保険よりももっと大きなリターンを得る方法もあります。
保険会社は保険契約者から集めた保険料を運用しているわけですが、その運用を自分で行えば保険会社の取り分も自分のものとして、より大きなリターンを得ることができます。
ただし、損失を被るリスクも自分で負担することになるので注意が…。
大きなリターンを得るには、大きなリスクを負う必要があるということですね。
これらのデメリットは、あくまでも「お金を貯める」ことに重点を置いた場合の話ですので、貯蓄型の保険がダメな商品だと言っているわけではありません。
もちろん、メリットもあります。
保険による保障を確保しながら貯蓄ができるというのは魅力的です。
また、支払った保険料が無駄にならずに済むという点で、掛け捨て型の保険よりもありがたいと思う人もいることでしょう。
学資保険や個人年金保険のように決まった時期に特定の用途で必要となる資金を確保するための手段として、計画的に貯蓄をするのが苦手な人などには優れた方法とも言えます。
保険以外のお金を貯める方法
お金を貯めることに重点を置くのであれば、保険よりも良い方法はあります。
たとえば、NISAやつみたてNISA、iDeCOといった制度で税制優遇措置が執られ、有利にお金を貯めて増やす手段が増えています。
できるだけ早い時期にそれらの制度を理解し、あなたのライフスタイルにあっているか、検討してみましょう。
より豊かな生活をおくるためにお金の知識は必須です。
知らずにいると気付かぬうちに損をしていることがたくさんあります。
損をしないためにも正確なお金の知識を学びましょう。
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