ファイナンシャルプランナー(FP)の独学について

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得を目指している方は、まず、ご自身にどんな勉強法が適しているのかを考えるべきです。

FPを目指すための勉強法は、主に2通り。

「独学」か「受講」です。

FPの資格は、働きながら目指す方が多いので、なんとか独学で目指したいという方も多いと思います。

この記事では、独学でも試験突破は可能なのかどうか、FPの基礎的な知識や試験内容にも触れながら考えていきます。

ファイナンシャルプランナー(FP)の概要

ファイナンシャルプランナーは、お金についての仕事をする人なので、何か堅いイメージがつきまといます。

「お金の話なので、算数が苦手な私には無理」などと、最初からあきらめている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし、ファイナンシャルプランナーに必要なのは、どちらかというとお金の計算の話ではなく、私たちの生活にかかわるお金に関する知識なので、少なくとも最初からあきらめる必要はありません。

当然ながら、試験で問われるのもこういった内容です。

 

ただし、勉強しなければならない分野は多岐にわたります。

ファイナンシャルプランナーの検定試験には、2級と3級があります。

 

後ほど、検定試験については詳しくご紹介しますが、3級では、ファイナンシャルプランナーとしての基本的な知識が問われることになります。

高齢化が顕著に進む日本社会の中で生き抜くためには、計画的な人生設計が重要です。

ライフイベント、健康保険、住宅ローン、年金、介護保険など、私たちが考えなければならないことは山ほどありますが、このようなテーマについて、深い知識を持つのがファイナンシャルプランナーです。

 

2級では、3級では問われなかった計算要素が盛り込まれてきます。

ライフイベントを表にまとめ、それに応じて、住宅ローンなどを含むお金の流れを把握する能力を持つ必要があり、さらに保険や税金、金融商品などの知識も問われることになります。

試験においては計算問題が出題されることもありますが、それほど高度な計算が要求されるわけではないので、しっかりと準備していけば対応可能です。

 

独学でファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得は可能?

ファイナンシャルプランナーの資格を取得する場合、その主な方法は「独学」か「受講」です。

FPは、資格の性格上、働きながら目指すという方が多いので、「できれば時間もお金もかけずになんとかしたい」というのが多くの方の本音だと思います。

 

そうなると、もっとも安く済みそうなのは当然、独学ということになります。

FP試験向けのテキストなどを購入して独学することで、資格試験を突破することは可能なのでしょうか?

 

その答えは「不可能ではない」になるでしょう。

独学でも試験を突破する方はいます。

 

しかし、独学にはデメリットが多いことも確かです。

 

独学のメリットとデメリット

メリット

まず、ファイナンシャルプランナーを独学で目指すメリットについて考えてみましょう。

 

独学の場合は、FP試験を目指すための参考書などの教材を自分で買いそろえる必要がありますが、基本的にはこれらの教材にしかお金はかかりません。

どうしてもお金をかけたくないという方には、独学がもっとも向いています。

 

また、周囲を気にせず、自分のペースで学習を進められることも独学のメリットだといえるでしょう。

FP試験は、年に複数回行われるので、自分で目標とする試験を選定し、そこへ向けて学習計画を自分で立てられるのであれば、独学でも試験を突破できるかもしれません。

 

デメリット

一方、独学のデメリットは、少々「大きなデメリット」なので、独学での突破を目指している方は気をつけてください。

これは、受験資格や試験の傾向に起因するデメリットです。

 

独学の場合、教材を自分で購入して学習を始めますが、まず、その教材選びが大変です。

ファイナンシャルプランナーの試験には、学科試験と実技試験があるので、それぞれに対応したテキストを選ばなければなりません。

 

問題集(過去の出題)も繰り返し解いておきたいので、少なくとも3冊の教材が必要です。

困ってしまうのは、販売されている教材の数が多いこと。

多くの候補から絞り込むのはなかなかの労力を必要とします。

 

自分の現在地にあった教材を選ばないと、目標とする試験までに、しっかりとした準備ができない可能性があります。

 

ファイナンシャルプランナー資格試験を受験する際は、受験資格を満たさなくてはなりません。

2FP技能士の資格試験の受験資格は「2年以上の実務経験」「3FP技能士の資格を持っている」、もしくは「認定講座修了」です。

 

すなわち、独学で2級から受験することを考えると、実務経験を持っていないと実質、受験はできないということになります。

受験資格を得るのが難しいことは、独学の大きなデメリットです。

 

もうひとつの大きなデメリットは、「法改正」への対応です。

ファイナンシャルプランナー資格試験では、最新の法改正の内容に関する問題が高い確率で出題されます。

 

このような出題には、過去問を解くだけでは対応不可能です。

独学の場合は、自分で法改正に関する情報をチェックして、学習しなければなりません。

これはなかなかの労力になります。

 

通信講座や通学講座を受講する場合は、最新の法改正の情報が反映されたカリキュラムになっているので、自分で情報を探すなどの手間暇をかける必要はありません。

 

 

ファイナンシャルプランナー(FP)試験の内容

ファイナンシャルプランナー資格試験(FP技能検定)は、3級から受けるか、2級から受けるか、という選択肢があります。

もし、独学で検定に臨むのであれば、3級から受けることも考えなければならないので、ここでは、3級と2級、それぞれの検定の内容についてご紹介していきます。

 

FP技能検定3

FP技能検定3級は、ファイナンシャルプランナーになるために、最低限必要な基礎的な知識が問われる検定試験です。

そのため、合格率はかなり高めで、学科・実技ともに79割ほどとなっています。

 

FP技能検定3級は、受験資格が問われないため、誰でも挑戦することが可能です。

実務経験がなく、しかも独学でファイナンシャルプランナーを目指す場合は、ここからのスタートになります。

 

試験はマークシート方式です。

学科試験では、「ライフプランニングと資金計画」「金融資産運用」「タックスプランニング」「リスク管理」「相続・事業承継」「不動産」という科目があります。

実技試験は「資産設計提案業務」で、こちらもマークシート方式です。

 

FP技能検定2

FP技能検定2級は、FPの実務をこなせると判断される、難易度中レベルの資格試験です。

合格率は学科4割程度、実技試験は56割程度です。

約半数の受験者が合格しているので、計画的に学習すれば、それほどの難関ではないといえるでしょう。

 

実際にファイナンシャルプランナーとして働くことを目指すのであれば、最低限、この2級を目指す必要があります。

 

FP技能検定2級でも、3級と同じ科目が出題されますが、学科試験は記述形式となる点が異なります。

2級の試験は、3級よりも深い知識が求められます。

 

たとえば、計算能力や、図の読解力が求められる問題が出題されるため、しっかり準備をして試験に臨まなければなりません。

実技試験は、3級同様にマークシート方式です。

 

FP技能検定2級は、実務経験がない場合は先に3級を取得、もしくは認定講座を修了して、受験資格を得る必要があります。

 

FP2級と3級、どちらを学ぶべき?

FP2級と3級、どちらを学ぶべきかというと、やはり順番から考えると3級から学ぶべきでしょう。

3級の内容は、ファイナンシャルプランナーの初歩的なものなので、私たちの普段の生活と直結するようなトピックが多く、入口としては最適です。

 

人生においては、子供が生まれれば教育のためのお金がかかります。

結婚式、マイホームなど、数々のビッグイベントがあるので、しっかり計画し、計画どおりに人生を進めていくには、ローンや保険などを含めてどんな準備をすればよいのか、3級を学習すると見えてきます。

 

FP2級では、3級の内容を深め、お金の流れや住宅ローンの返済計画の立て方、ファンドなどの金融商品を運用するノウハウなど、より実践的な内容を学ぶことになります。

ファイナンシャルプランナーの業務は、このように人生に密接に関係するため、誰もが興味を持って学習できます。

 

2級になると計算力も多少試されますが、それほど心配はいりません。

独学で目指すなら、基本的には3級から挑戦することになりますが、認定講座を受講する場合は3級の内容を学びつつ、試験は2級から受けることが可能です。

 

ファイナンシャルプランナー資格で扱うお金の分野

FP技能検定で出題される科目は、ファイナンシャルプランナーが扱うお金の分野そのものです。

「ライフプランニング」「タックスプランニング」「金融資産運用」「不動産」「相続・事業承継」「リスク管理」の6分野、それぞれについて少しご紹介します。

 

ライフプランニング

ファイナンシャルプランニングにおけるライフプランニングは、健康や経済、生きがいというエリアを網羅し、暮らしのプランを立てることを目的としています。

これを実現するために、教育資金や住宅資金、老後の資金などを含めて資金計画を作成し、管理します。

 

ファイナンシャルプランニングの分野では、このようなことを学びます。

 

タックスプランニング

タックスプランニングの分野で主に学ぶのは所得税についてです。

税金はファイナンシャルプランニングの全領域に関係してくるものですが、2級では所得税のほかに消費税や法人税についての内容も学びます。

生活とかかわりの深いこれらの税金は、条件が満たされた場合、減税や控除などもあるので、しっかり知識を身に付けておきましょう。

 

金融資産運用

金融資産運用で学ぶのは、主に投資についてです。投資信託や株のほか、デリバティブ取引など、さまざまな投資についての知識がファイナンシャルプランナーには必要とされます。

FP技能検定で出題される内容は、資産運用の現実的な内容が多いので、すでに資産運用の経験がある方は、少し有利かもしれません。

 

不動産

不動産分野では、賃貸契約や建築基準法、不動産の譲渡などに関する問題が多く出されます。

 

相続・事業承継

相続・事業承継の分野では、2級においても基本的な知識が問われます。

もっとも難しいといわれる分野ではありますが、それはさらに上のレベルのことと割り切り、相続や贈与税の基本的なシステム、一般的な知識、財産評価、遺言などを中心に準備をしておきましょう。

 

リスク管理

リスク管理の分野で学ぶのは保険です。

生命保険、損害保険のシステムに関する問題が多く出されるため、詳細な部分まで勉強し、試験に備えましょう。

保険のシステムは複雑ですが、この分野ではそんなところまで突いてくる問題が出されます。

 

さらに難易度の高いFP資格

ここまで、FP2級、3級についてご紹介してきましたが、ファイナンシャルプランニングにかかわる資格はこのほかにも存在します。

 

AFP資格

AFP資格は、ファイナンシャルプランナーとして活躍するための知識を持ち、適切な提案やアドバイスができる能力も併せ持つ、高度なファイナンシャルプランニング能力を持つFPに与えられる資格です。

常に学び、備えられた実力や技術を証明し、倫理的な規定についても遵守する必要があります。

AFPは、日本FP協会による民間資格で、Affiliated Financial Plannerの頭文字を取ったものです。

 

CFP資格

CFP資格は、ファイナンシャルプランニング関連では最高峰ともいえる、アメリカやオセアニア、ヨーロッパなど、世界でも認知されている資格です。

共通の基準をワールドワイドに共有し、その高度な知識と豊富な経験により、長期的な視野で的確なアドバイスを送れるファイナンシャルプランナーのみがCFPを名乗れます。

日本では、日本FP協会が認定を行っています。

 

FPを目指すなら何がオススメ?

ファイナンシャルプランナー、そしてFP技能試験について、独学で目指すことが可能かどうかにも触れながらご紹介してきました。

 

独学でも合格を目指せますが、受験資格を得ることが難しく、また、他にもデメリットがたくさん。

そのため、講座の受講を検討した方が早くてお得です。

 

講座には2タイプあります。

通学と通信です。

 

通学は、金額が通信の倍ほどしますが、その分、先生に直接教えてもらえるため、手が止まることが少なく、スムーズに勉強できます。

また、学校へ通う必要があるので、通学時間が無駄になります。

 

通信の場合、金額はお手頃ですが、先生のフォローが不十分。

わからないところを質問してもタイムラグがあり、手が止まるとこが多々あります。

とはいえ、金額が半分で済みます。

 

そこで、通信講座でしっかりとサポートが整っている講座を選びましょう。

できる限りフォローしてもらえる講座を選ぶことで、最少限の金額のみで最短合格を目指すことができます。

 

  • 教材の選び方がわからない
  • 法改正に対応した教材が欲しい
  • 問題の解き方を教えてもらいたい
  • 出題傾向と対策を知りたい
  • 勉強に時間をかけたくない

 

そんな方は、通信講座の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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